2019.7.20 sat.

朝一の上映に合わせ、早起きする。

でもやっぱりまだ眠りたい、体がつらい、そもそも休みの日なのに何故勤務日より早く起きる必要があるのか、でも上映は8:20〜の一回のみだし今週で終わる、でもでもこの劇場での上映が終わってからもしかしたらミニシアターで上映があるかもしれない、でもでもでもその保証はない、でもでもでもでも再上映がなくても三ヶ月待てばおそらくDVDレンタルか配信サービスで観られる、でもでもでもでもでもこの映画は結構ちゃんと楽しみにしていた、いや本当にそうだろうか、そこまで観たかった映画だろうか、わざわざ休日の朝早くから眠い体に鞭打って支度して交通費を使って電車に乗って映画館で1,200円払ってまで観たい作品だろうか、この映画を観たい気持ちとこの映画を鑑賞するにあたって掛かるコストとエネルギーを秤にかけたときどっちが勝つだろうか、どっちだ、どうする、どうする、わたし、

というおよそ5分間の攻防戦の末、決行に至る。決め手は、行ったらきっと 観に来てよかった と思うはず!というわりと強引な理屈。もはや心の天秤関係ない。

自分の好きなものに対して損得で考えすぎるの悲しくなーい?とにかく享受!面白かったらラッキー!駄目で後悔も一興っっ!✌︎ ってわたしの中のギャルも言ってるし。

 

攻防戦をくり広げ謎の仮装人格をひっぱり出してまで観た映画『Girl』は、とても良かった。主演のビクトール・ポルスターが素晴らしかった。中性的な人の美しさってどうしてこんなにドキドキするんだろう。

 

近くの喫茶店でブランチ。いつも並んでいるのに時間が早いからか待ち客は一人だった。ウェイティングの真後ろで珈琲豆が煎られるので、香りとあたたかさがダイレクトに届く。この喫茶店のコーヒーは酸味が強いのだけど、煎るときの香りから既に酸味があって驚いた。

順番を待つあいだ前回来たときのことを思い出す。入り口から二番目の席に座ったこと。エッグトーストを食べたこと。二人の友人と一緒だったこと。そのうちの一人は酔っ払っていたこと。その酔っ払いとはもう二度と会えないこと。

そんなことを考えていたら、前回と同じ席に通された。

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今日もおいしかった。

 

次の上映まで二時間半、ウィンドウショッピングで時間をつぶす。   今ほしいもの。夏っぽいワンピース、ぺたんこのサンダル、黒いスニーカー、ベージュの細ベルト。  どれも見つからず、プチプラでトップスを一着購入。めずらしくパーソナルカラー範囲外の色。顔映りや肌映りを重視していつもはパーソナルカラーに忠実に服を選ぶのだけど、どうしてもこの色が着たいと思ってしまった。仕方ない。プチプラ服はアバンギャルドにいこうぜ!✌︎ってわたしの中のギャルも言ってるし。

 

『洗骨』を観る。ガレッジセール ゴリさんが本名 照屋年之の名で監督・脚本を務めた映画。シリアスベースな話の中に随所に笑いが散りばめられていて、そのバランスに脱帽。なんでこんなことができるんだろう? 面白かった〜。

 

しぬほど悩んでパンを購入し帰宅したあとのことは何も覚えていない。